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パラリンピックが終了=ブラジルはメダル獲得数7位に

ニッケイ新聞 2012年9月11日付け

 ロンドンで開催されていたパラリンピックが9日に閉幕し、ブラジルは目標であったメダル獲得数第7位を達成した。10日付伯字紙が報じた。
 8日の時点でメダル獲得数8位だったブラジルは、9、10日に金メダル6個を量産、最終的に、ドイツを抜いて世界第7位となって大会を終えた。
 ブラジル最後の金メダル獲得者は男子T46型(足の切断、もしくは足に障害のある選手による競技)マラソンで優勝したチト・セナだ。残り800メートルまでカモウチ・アイト(スペイン)と並走する大接戦だったが、「相手の足が鈍ってきたのでスパートをかけた」というチトは自己最高記録の2時間30分40秒で優勝した。前回の北京大会でも銀メダルを獲得した45歳のチトは「4年後のリオ大会にも出て、また優勝したい」と抱負を語った。
 今大会のブラジルのメダル獲得数は金21銀14銅8で、金の数は北京の16を五つ上回る史上最多となった。ブラジルパラリンピック委員会(CPB)のアンドリュー・パーソンズ会長は「中国やオーストラリアなどが予想以上に台頭してきたことなどもあり、メダル獲得数は前回の北京(47個)より減ったが、目標を達成出来て満足だ」と答えている。その上で「次のリオは4位を目指したい」と、当初目標にしていた5位より上の目標設定を行った。ブラジルはリオ大会に今大会にかけた倍額の3億レアルをかける予定だという。また北京大会の金4に続き今大会でも金六つを獲得したダニエル・ディアスにもさらなる期待がかかる。
 9日夜の閉会式は盛大に行われ、ブラジルからはロックバンドのパララマス・デ・スセッソなどが登場し会場を沸かせた。リーダーのエルベルト・ヴィアーナは01年のヘリコプター墜落事故で下半身不随となっている。

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