ニッケイ新聞 2012年9月12日付け
1994年以来、最も乾燥した冬——。サンパウロ市では54日間連続で雨が降っておらず、61年以来の観測史上で5番目の記録だという。11日付フォーリャ紙、アゴラ紙などが報じた。
最高記録は、78日間雨が降らなかった85年。54日間は、57日間雨が降らなかった94年に次ぐ記録だ。
11日、サンパウロ市では32度まで気温が上がり湿度は22%、リベイロン・プレットでは最高気温40度、湿度は15%だった。乾燥が続く日々で、肌の荒れ、鼻や喉の炎症などを訴える人が増えている。
世界保健機関が「身体に悪影響を及ぼす」と指摘する相対湿度30%以下の日が、8月には12日間もあった。特に高齢者や子供が、喘息などの呼吸器疾患に陥る可能性もあるという。
国立気象観測所(Inmet)によれば、来週には寒冷前線の通過により雨が降ると予測しているが、水分補給、部屋の加湿、最も気温が高い真昼の時間帯の運動を避けるなどの注意を呼びかけている。
また、環境局はサンパウロ州の75%の市町村でサトウキビのパーリャを燃やすことを禁じるなどの対策を講じている。