ニッケイ新聞 2012年9月12日付け
南パラナ日本語教育センター(斉藤美代子会長)は先月26日、クリチーバ市内の兵庫姫路会館で第13回南パラナ日本語朗読大会を開催し、参加者の家族ら約150人が応援に駆け付けた。在クリチーバ総領事館、APAEX(パラナ州元留学生協会)、CELIN(パラナ連邦大学日本語公開講座)の後援。
開会のあいさつで斉藤会長は「朗読は発音の練習になる他、内容理解にもつながります。楽しく朗読しましょう」と説明。在クリチーバ総領事館の岩戸孝広首席領事は「緊張することなく、おおらかな気持ちで読んで欲しい」と、子供たちにメッセージを送った。
年齢別にA、B、C、D、Eのカテゴリーに分かれて実施。クリチーバ文協日本語講座モデル校、CELIN、クリチーバ純心学園、大山学園、公文クリチーバ・セントロ教室、パラナグア日本語学校、カストロ奨学舎、パウマス日本語学校から7〜15歳の生徒41人が参加し、思い思いに選んだ文章を表現力豊かに発表した。
採点では自然な読み方、内容理解などを考慮した表現力が審査された。斉藤会長は長音が上手く発音できていなかった点、早口になっていた点などを指摘しながらも、「皆さん昨年よりも上手になりました」と、参加者を激励した。
各カテゴリー別に入賞者計13人が発表され、審査員から入賞者それぞれにトロフィーが手渡された。
最年長のE組で入賞した山田レオナルド君(14、三世)は同大会初参加。「サシペレレ」という文章を読み、ブラジル文化を紹介した。文協の日本語講座で勉強する山田君は「発音が難しかったけど、先生に指導してもらい何度も練習したから自信はあった」と満足そうに振り返った。
D組で入賞を果たした大島勝男君(12、三世)も同大会は初参加。公文で日本語を学び、「おばけのはなし」を朗読した。「緊張した。大きな声で読めるように気を付けた」と話し、「賞をもらえるなんてびっくり」と笑みを浮かべた。
入賞者は以下の通り(敬称略)。▼A組=篠田ルイーザ、B組=桜田ルアナ、マリア・エドゥアルダ・フィオリロ、C組=サトシ・ベルベリシ、菅野マリアニ(すげの)、ジョゼ・フランシスコ・バルトメイエル、D組=大島勝男、福島ルシアーナ、E組=村上パウラ、保坂ヤスミン、セイノラリッサ、山田レオナルド、三宅ハナエ。(長村裕佳子クリチーバ通信員)