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ヴィラコッポス空港=17年までに第2滑走路=2つの鉄道線駅も建設へ

ニッケイ新聞 2012年9月19日付け

 サンパウロ州カンピーナス市のヴィラコッポス国際空港に第2滑走路が、早ければ5年以内に完成しそうだ。18日付伯字紙が報じている。
 グアルーリョス国際空港にも主滑走路は2本あるが、距離が近いために交互にしか離着陸ができない。ヴィラコッポスが計画しているのは、主滑走路同士が2・5キロも離れており、同時並行で離着陸ができるブラジル初の空港となる。
 これは、今年2月に同空港を落札した運営グループが17日に発表したもので、元々は2023年に完成予定だった計画を17年に前倒しした。
 これと同時に、同空港に将来開通することになる二つの鉄道線の駅を建設することも発表された。ひとつはリオ〜サンパウロ市〜カンピーナスを結ぶ高速鉄道(TAV)で、もうひとつがサンパウロ市〜ジュンジアイー〜カンピーナスを結ぶサンパウロ州運営による快速電車(トレン・エスプレッソ)だ。同運営グループは、これらの導入によって年間の利用客を現状の700万人から1400万人に倍増させると見込んでいる。
 「政府が空港の委譲(民営化)をはじめたときから、もうすでに年間900万人運営の空港としての契約でしたからね」と語るのは、ブラジル航空管理協会のジョアン・サンターナ氏だ。
 今回の諸々の追加建設により、ヴィラコッポス空港をラ米全体の航空の一大中継拠点にしたいと関係者は考えている。また、現状で同空港の国際線はTAP社とTAM社の二つだが、今後はもっと増えていくだろうと関係者は見ている。
 第2滑走路の建設には5億レアルかかると見られおり、まずは、環境浄化技術公社(Cetesb)による環境面での許認可、航空インフラ業務公社(Infraero)からの空港設備としての許可が必要となる。
 また現在の経営グループは30年の委譲契約期間の間に、滑走路を4本までに増やしたいとしている。

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