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在聖総領事館=福嶌教輝氏が13日着任=「素晴らしい活気」

ニッケイ新聞 2012年9月19日付け

 在聖日本国総領事館に福嶌教輝(ふくしま・のりてる、54、兵庫)総領事が13日着任した。父親が商社勤めしていた関係でメキシコ生まれ、チリで小学校時代を過ごした。その経験もあって「外務省に入って南米で活躍したい」との夢を抱き、81年に京大卒、実際に入省した。
 96年からアルゼンチン大使館に勤務し、同年12月に在ペルー大使公邸占拠事件に遭遇し、「発生翌日から現場に入り、田中克之氏(当時の在聖総領事)の陣頭指揮のもと、翌年3月まで張り付きました」と振返る。帰朝後99年から中南米一課長、欧州局参事官、スペイン公使などを経て、7月に在聖総領事の発令を受けた。
 「(中南米一課長だった頃の)10年前と比べると目を見張る思い。ブラジルには素晴らしい活気、可能性を感じる。こういう時期に来られたことが嬉しい」と喜んだ。
 日系社会に関しても「百周年以降、活動を活発化させていると感じた。移住者のみなさんが築いたものがあるからこそ、後から来た人も力を発揮できる」と感謝した。趣味はテニス、油絵描き、蘭観賞など。