ニッケイ新聞 2012年9月20日付け
「スドクって知ってます?」とある年配の方に聞くと「本を読むことでしょ?」と返された。「それは…素読でしょ」。先方の耳が遠いのか、当方の滑舌が悪いのか。しかし本紙読者を含め、年配の方はよく知っているのでは。いまや世界で通じるSUDOKUである。実際の読みはスウドク▼本紙は今月29日午前10時から、宮城県人会で『第1回ニッケイ新聞杯 数独大会』を開催する。15日付け本紙で紹介し、様々な方法で広報を行なっているが、年配の参加申し込み者が意外に多い。頭の体操に、場所も時間も問わないので確かに手に取る人は多いかも▼あくまで一人でやること。誰がやっているのだろうか—開催にあたり、冒頭の質問を何人かにしてみると「日本への飛行機でね。映画より時間が潰れる」と話す人もいるし、「一カ所を間違えると上手くいかない。まさにビジネスと同じ」「論理性、集中力を問われる。教育にもいいのでは」とそれぞれの捉え方が面白い▼考案者である鍛冶真起氏が初めて来伯し、大会中に講演を行なう。世界中に広がっている数独の魅力や、社長を務める出版社「ニコリ」によるパズルビジネスについて語ってもらう予定だ。愛好者でなくとも関心を持たれる方は多いのではないか。大会に出場しなくても聞くだけでも大歓迎▼いうまでもなく数独は日本発のパズルだ。本紙では日本文化の一つとしての数独を広めることを目的に、参加を呼びかけている。申し込みはメール(sudokunikkey@gmail.com)で氏名と年齢を知らせるだけ。もしくは電話(11・3208・3977/堀江・児島)まで。(剛)