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絶滅の危機のセミクジラ=ブラジルの南東部沿岸に漂流
ニッケイ新聞 2012年9月26日付け
絶滅の危機に瀕しているといわれるセミクジラの親子2頭が、サンパウロ州ウバツーバ北部のドゥーラ海岸の沿岸に10日間以上漂流している。22日付エスタード紙が報じた。
それぞれ全長約15メートルと6メートルの親子は今月11日に発見されて以降、現在もその姿が確認されている。
写真を撮影した地元の水族館の技師は、このセミクジラの親子は一時休息する場所を求め、同沿岸にたどり着いたとみている。
生物学者のカルラ・バルボーザ氏によれば、セミクジラはその体長のわりに動きが遅く攻撃性がないために、長年捕獲の対象とされ、生息範囲の縮小が余儀なくされてきたという。
かつての生息域だったブラジルの南東部で発見されたことを、「好ましいこと」と同氏はみる。「このあたりで目撃されることは珍しいが、彼らが再び徐々に数を増やしつつあるということの表れでは」と指摘した。
同氏によれば、親子にストレスを与えず平穏を保つため、観測においては一定の距離を置くことが不可欠。モーター付の船の場合は半径100メートル、モーターなしの場合は50メートル以内には近づかず、観察は最大30分にとどめることが必要だという。