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8年後に託児所問題解決?=サンパウロ市長が退任間際に提出

ニッケイ新聞 2012年9月29日付け

 任期満了まであと3カ月を残すのみとなったジルベルト・カサビサンパウロ市長が、2020年までに全ての11カ月〜3歳の子供が託児所に入れるようにする計画案を市議会に提出した。28日付アゴラ紙などが報じている。
 市の教育局によれば、現在希望者のうち50%の子供しか託児所に入れておらず(約21万人)、14万5千人の子供が空きを待っている状態だといい、今もその数は増える一方だ。
 2008年の選挙キャンペーン中、カサビ市長はこの問題について「計画的に解決する」と公約していたが、任期終了までには解決を見ず、次期市長に託す形になるようだ。
 連邦政府としては2001年から、各自治体にこの問題に対応する計画を立てるよう要求しており、2008年、サンパウロ市では解決策に関して教育者から意見を招集するために会議が開かれていた。
 提出された計画案では、各年代の子供への対応を段階的に行うというもので、市議会にいつ承認され、どれくらいの予算が認められるかは現時点では不明だという。