ホーム | 日系社会ニュース | 東洋街が文化的保護地区に?=サンパウロ市の審議会で検討中

東洋街が文化的保護地区に?=サンパウロ市の審議会で検討中

ニッケイ新聞 2012年10月4日付け

 リベルダーデ区ピラピチングィ街にある山口県人会の会館、サンジョアキン街の文協ビルを含むリベルダーデ区内の10以上の建物が、サンパウロ市役所内にある歴史文化環境遺産保存審議会(CONPRESP)が承認するZEPEC(Zona Especial de Preservacao Cultural、文化保護地区)の指定候補となり、その検討が5月以降進められている。
 同会のHPによれば、この文化保護地区に指定されている建物としてセー区役所、コンゴーニャス空港などがある。リベルダーデ区の一部の建物群が指定候補となるのが決定したのは、同会の会合が開かれた今年の2月で、山口県人会をはじめ文協にも5月に通知が届いている。
 文協も山口県人会と同じく、長らく建物の改築を検討しているが、改修にあたり同県人会が様々な規制に苦労している中、文協も改修に乗り出せばほぼ間違いなくこの問題に直面すると予想される。
 5月の時点で、中島エドアルド事務局長は「通常この審査には何年もかかる。まだ正式には決まっていないため何ともいえない」と話している。