ニッケイ新聞 2012年10月5日付け
1959年9月28日サントス港着の「あめりか丸同船者会」が22日、サントスであった。
サンパウロ市リベルダーデ広場に朝7時半、同船者とその夫人らを合わせて13人が集合。新潟県人会会員を中心とした旅行好きの人達と共に、総勢28人で観光バスに乗り出発した。遠くレシーフェからは久保洋深さん、クリチーバから来た山内啓三さん夫妻の顔もあった。
サントスに着くと、モンテ・セーハをケーブルカーで上り、27年前はカジノだったサントスの街を360度眼下に眺めた。コーヒー博物館を見学し、昼食をしながら和やかに歓談した。
午後は、移民上陸記念碑や、大竹富江さんによるブラジル日本移民百周年モニュメントを訪れた。旅の道中もサントス市内も、ガイド嬢が親切に説明してくれた。
遊覧船でサントス港を一周した時、細樅良盛さん(91)=サンパウロ市=は53年前に下船した埠頭を見た時を思い出し、「感無量。ここが私達のブラジルでの人生の出発点となったのだ」と呟いた。
午後6時サンパウロに向けて出発。リベルダーデ広場で来年の再開を約束して別れた。(金子国栄さん通信)