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クリニカスで手作り人形=環境保護活動として表彰も

ニッケイ新聞 2012年10月6日付け

 サンパウロ総合大学付属のサンパウロ市クリニカス病院で再生資源を使った人形作りが行なわれており、環境保護活動としてサンパウロ州から表彰されたと5日付フォーリャ紙が報じた。
 職員や患者達が毎週1時間、エスパッソ・デ・コンヴィヴェンシア・ソシアル(社会的共存の場)と呼ばれる部屋に集まって作っているのは、ヨーグルトの容器やペットボトルの蓋、布、レースなどを使ったピエロの人形で、出来上がった作品は子供や施設へのプレゼントとして使われる。
 ボランティア達は12日の「子供の日」のプレゼント用に100個の人形を作っている最中で、母親と一緒に4日の作業に参加した10歳の少女は、週に1度の作業が楽しみで、自分が作った人形をもらった子が喜んでくれるよう、きれいな色をたくさん使った人形を作っているという。
 再生資源利用の人形作りは、環境保護の意識や美的感覚を身につけさせると共に、共同作業や創作活動に加わる楽しさ、人に与える喜びなどを味わわせる場でもある。
 作業中は、普段なら酸素吸入器が手放せない患者がマスクを使わずに過ごした、アトピーなどで皮膚を掻く癖のある子も掻く事を忘れるといった例も多く、治療効果も見られるという。
 サンパウロ州保健局は、持続可能な活動として同病院など15施設を表彰した。

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