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サンパウロ市圏で殺人事件続く=海岸部にはROTA派遣

ニッケイ新聞 2012年10月10日付け

 8日夜から9日未明、大サンパウロ市圏のタボン・ダ・セーラとエンブ・ダス・アルテスで、7人が殺され6人が負傷する事件が起きたと9日付各紙サイトが報じている。
 一連の事件は8日夜、タボン・ダ・セーラのガソリンスタンドで警備員のバイト中だった36歳軍警が殺されてから5時間後に始まった。
 殺傷事件が起きた現場の内5カ所(タボン4カ所、エンブ・ダス・アルテス1カ所)は麻薬取引の場で知られており、殺された7人の内4人は麻薬売買などの前科があったという。エンブでの事件は強盗2人が反抗したため軍警が射殺したと説明されているが、軍警殺害直後でもあり、市警と軍警監察局は軍警殺害犯探しと共に一連の事件の関連性と軍警による報復の可能性を捜査中だ。
 8〜9日は、グアルーリョス市内で10人が銃で撃たれ、内4人が死亡という。また、カッポン・レドンドでも、警官に追われた3人組の1人が逃走中に撃たれて病院に搬送中に死亡した他、バールに居た青年2人が通りがかりの車から撃たれて死亡している。
 9日付伯字紙は、3、4、7日に軍警2人を含む計15人が殺されたサンパウロ州海岸部(バイシャーダ・サンチスタ)にサンパウロ州政府が特別巡回機動隊(ROTA)派遣を決めた事も報じている。