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購買余力は月282レ=景気刺激策の反動出る?=クリスマス商戦規模縮小か

ニッケイ新聞 2012年10月11日付け

 企業経営研究財団(FIA)の調査によると、第4四半期(10〜12月)の一般消費者の購買余力は282レアル/月で、クリスマス商戦は昨年や一昨年より規模縮小の見込みと10日付エスタード紙が報じた。
 月々の収入から必要経費を差し引いた後の自由に使える額が282レアルという数字は、2011年の396レアルより約30%低い。クリスマス商戦の売り上げが2000年代最高だった2010年第4四半期の477レアルと比べると、40%近く縮小している。
 必要経費とみなされるのは、食費、住居費、被服費、教育費、交通費、保健衛生費に負債の返済分で、第4四半期の購買余力が月282レアルというのは、国際的な金融危機で経済活動が落ち込んだ2009年の243レアル以来の低額だ。
 この額は、地理統計院(IBGE)の家計調査に協力している500世帯(平均月収は3千レアル)のデータを基に算出されており、購買余力低下は歴然としている。
 FIAの卸売業者経営計画審議会会長のクラウジオ・フェリゾニ・デ・アンジェロ氏によると、購買余力低下の主因は金利が高かった頃借りた融資やローンの返済だ。
 また、国内消費の促進とそれに伴う景気刺激のために導入された工業製品税(IPI)減免処置や経済基本金利の引下げが生んだ駆け込み需要も家計圧迫の一因。第2四半期は家計の16・1%だった負債返済額は、第3四半期には18・98%まで拡大した。
 IPI減税終了間際の8月に販売台数の新記録を記録した乗用車、小型商用車では、減税は延長されたが、9月の販売は30%以上縮小。同様に減税が延長された白物家電も9月の売り上げが落ち、小売店の在庫増などの原因となっている。
 家計に占める負債返済額の拡大はクリスマス商戦に向けた購買力低下も意味しており、市場関係者の間には、今年のクリスマス商戦は3〜4%の拡大に終わるとの見方も出始めている。
 この状況を打破するには負債の組み換えや金利の引下げといった官民合同の対策が必要で、銀行や商店は返済が遅れている負債に関する再交渉を前倒しで実施。サンパウロ州商業協会(ACSP)によると、融資の組み換えや再交渉により3カ月以上未払いの債務不履行額は2カ月連続で減った。
 債務不履行に関しては10日付フォーリャ紙サイトが、9月には前月比1・9%減り、4カ月連続減少と報じているが、この数字は銀行業務集中サービス会社(Serasa)によるもの。ACSPは9月は前月比0・3%減で昨年同月比も減と報じたが、Serasaでは9月は昨年同月比8・2%増と報じた。

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