大耳小耳

ニッケイ新聞　２０１２年１０月１１日付け

　９、１０日の報道に漏れていた、今回の統一選挙で当選した日系議員がまだいた。サンパウロ州アルジャー市の横山タイカン・ジュリオ氏（４８、ＰＤＴ）だ。１５議席の中９位で通っているが、選挙登録名はなんと「ジュリオ・ド・カイカン」。カイカンとは言うまでもなく「会館」のことで、おそらく同地文協関係者なのだろう。しかも、日本語名のタイカンともゴロがあっている。さらには、偶然かもしれないが近代日本画壇の巨匠ともよばれる日本画家、横山大観と同じ名前なのもすごい…「カイカン」という名の通り、日系社会のためになる政治を実現してほしいもの。
　　　　　◎
　先月２８日付で掲載した「謎の１１人に真相を聞く（上）」に登場した３人から、仲間の３人がすでにアフリカに旅立ったと聞いた。ガーナの隣国トーゴ共和国という小国で、言語は仏語か英語。しかし本人たちは日本語しか話せないため、「全部日本語で説明している」とか。既に住居も確保ずみで、後にもう２人が後を追う予定。その勢いには本当に脱帽するが、「私たちにはこれだけですから」と一抹の迷いもない様子に、日々迷いだらけのコラム子は少し羨ましい気も…。