ニッケイ新聞 2012年10月11日付け
数独の考案者、鍜治真起さんが「パズル通信ニコリ」誌を刊行した1980年、「日本で他にパズル誌はなかった」と言う。
一方、数独の元になった「ナンバープレイス」が生まれたアメリカでは、当時からパズルが盛んだった。鍜治さんは「日本は上達志向が強いけど、アメリカは暇つぶしの文化が強い」と説明する。
目的を達成するためには訓練を重ね、無駄を省き効率を上げる、それが日本人の得意とするところだ。目的志向とも言える。コラム子自身も、「忙しいのに〜なんてしている暇はない」と、つい物事を切り捨ててしまうが、これも典型的な日本人の発想なのだろう。
「数独が得意なのは、多趣味で好奇心のある人。バランスの取れた人」。当地の一世の平均年齢は今や80歳とも言われる。健康に楽しく人生を送るには心に〃遊び〃も必要だ。(阿)