ニッケイ新聞 2012年10月17日付け
16日、ポーランドで行なわれた親善試合で、サッカーブラジル代表(セレソン)は日本代表に4—0で圧勝し、格の違いを見せつけた。16日付伯字紙サイトが報じた。
最近の親善試合では中国を8—0、イラクを6—0で圧倒してきたセレソンに対し、現在FIFA世界ランキングでアジア最高の23位、12日には強豪フランスを1—0で破って波に乗る日本がどういう戦いを挑むか注目されたが、ブラジルが実力の差を見せつけた。
開始早々は互角の試合運びだったが、前半12分、ネイマールからのサイドパスをパウリーニョがペナルティエリア外から右足かかとで蹴ったシュートが相手ゴール左隅に刺さり1点先行。26分には相手ディフェンダー今野のゴール前での反則で得たPKのチャンスをネイマールが決めて2—0。日本も30分に長谷部が強烈なシュートを放ったが、キーパーのディエゴ・アウヴェスが好守で阻んだ。
後半もセレソンのペースで、3分、オスカールの右からのコーナーキックを受けたネイマールがゴール左隅にシュートを転がし3点目。その後もネイマール、カカーの新旧エースがスピードで日本陣営をかき回し、後半30分のカウンター攻撃では、パウリーニョからのパスを受けたカカーが左隅に豪快に決めて4—0とした。カカーはセレソン復帰から2戦連続の得点を挙げた。
アジア3チーム相手に計18得点を挙げたセレソンは、11月14日にコロンビア、21日にアルゼンチンと親善試合を行なう。この機会に、攻撃力とダニエル・アウヴェス、マルセロの両サイドバックをケガで欠く守備陣の確認を行ないたいところだ。
日本は香川や本田、長友、内田など海外の強豪チーム在籍者が増え、守りに入らない試合運びも評価されたが、スピードと決定力の差が出た。