ニッケイ新聞 2012年10月18日付け
5歳の双子の息子2人と世界一周旅行の道中でブラジルに立ち寄っていた韓国からの旅行者キム・ハエンチャンさん(48)がサンパウロ州サンヴィセンテで強盗に遭い、現金やパスポートを盗まれた。「我が子に世界について教えたい」と一念発起して大学での仕事を辞め、2年がかりで旅をしていた最中の事件で、ブラジルの悪印象が残らないことを願わされる。近隣の親切な女性がパスポート再発行まで3人を温かく寝泊まりさせているのが救いだ。
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応用経済研究院(Ipea)と保健省の発表によると、2010年9月〜11年8月の10歳以下の子供の自動車事故での死者数は、前年同期比で約23%減の227人だった。前年同期は296人だから毎週1人が助かった計算になる。これは、10年6月からの自動車内のチャイルド・シートの着用義務化の効果がてき面に表れたもので、その前の5年間は毎年死者が増加していた。
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ブラジルが世界に誇る建築家のオスカー・ニーマイヤー氏が13日からリオのボタフォゴの病院に入院中。家族の意思により入院の理由と健康状態については明らかにされてないが、最近のニーマイヤー氏は体調を崩しやすくなり、昨年は尿道感染、今年5月には肺炎で入院している。世界最長老の建築家とも言われる同氏は、順調に行けば12月15日に105歳の誕生日を迎える。