ニッケイ新聞 2012年10月18日付け
西谷教授の講演では、会場の非日系学生からも最近の日本近海での領土問題についての質問が盛んに飛んだ。西谷教授は、「中国の主張していることに法的根拠はない。日本は実効支配してきた事実がある。裁判になれば99%日本が勝つでしょう。韓国は地図を持ち出してきているが、法律上、地図は証拠としては有効ではない」と一刀両断した。こんな話なら、学生や教員向けでなく、ぜひコロニア向けにも?!
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西谷教授の講演時、二宮正人USP教授は「誠に残念ながらブラジルは最初の平等条約の締結国ではなかった」と悔やんだが、すぐ7年後の1895年11月5日に仏パリにおいて日伯修好通商航海条約という平等条約が結ばれた。懸命に不平等条約を改正しようとしていた日本だが、最初に平等条約を結んだ相手はメキシコで、1888年だった。西洋列強が日本とはこれ以上の不平等条約を結ぶのは難しいと判断するようになったのは、日清戦争(1894〜5年)で日本が勝利した後だというから、ブラジルもその一つか。