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クリチーバ=日本文化月間コンサート=箏、三味線の公演に400人

ニッケイ新聞 2012年10月19日付け

 在クリチーバ総領事館が今月実施中の「日本文化月間」の中で5日夜、クリチーバ市内のパラナ連邦大学のホールで箏と三味線のコンサート・インフィニティー「日本の四季、音巡り」が開催され、約400人が来場した。
 世界各国で活躍する、ニューヨーク在住の木村伶香能(れいかの)さんと金子純恵(すみえ)さんによる今回の公演は、国際交流基金ニューヨーク日本文化センターとの共催で、リオ、ベレンでも開催されている。
 2人による息の合った箏、三味線の共演のほか、金子さんの箏、木村さんの三味線それぞれによって披露された迫力あるソロ演奏が会場を魅了した。
 また、各地で準備された特別公演では、現地の演奏家との共演を実現した。パラナ、リオ・グランデ・ド・スル州のヴァイオリン、パンデイロ奏者を招待し、三味線に合わせて「My Favorite Things」、「Tango Akiko」を独自に演出し、観客を楽しませた。
 日系人の夫と来場した非日系の金子ルシアーナさん(52)は、演奏後会場席で真っ先に立ち上がっては日本語で「すばらしい!」と喝采を送った。「箏はテレビの中でしか見たことがなかった。独特な音色、演奏の様子に感動した」と喜んでいた。
 今回のプログラムはブラジル公演のために特別に用意されたもので、時代に流されない各時代の曲を織り交ぜた曲目に仕上がったという。
 ブラジル各地で公演を行った木村さんと金子さんは、「地域ごとに会場の雰囲気も違うので楽しい」と話し、特にクリチーバ公演では「文化レベルが高いのでパフォーマンスへの反応も高い」と感想を伝えた。
 同文化月間は日本映画上映、展示会などクリチーバ市内各地で今月末まで開催されている。プログラムの詳細は、同総領事館(HP=www.curitiba.br.emb-japan.go.jp/index_j.html)まで。(長村裕佳子クリチーバ通信員)