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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2012年10月20日付け

 県連の東北応援ツアーが今週日曜から始まった。昨年から開催が検討されていたというから、関係者にとっては念願叶っての催行となった。
 その中でも、出発直前に決まった被災青年招聘事業の提案は特筆すべきものだ。「応援」の看板を掲げる割に漠然としていた訪問目的に、一つの核が出来たように思う。
 関係者の中からは「手続きが楽で日程の都合も付けやすい成人を」との声も聞かれるが、多少の負担を被ってでも、小中学生を連れて来ることは出来ないか。
 現行の学校教育で、移民について触れる事は無い。選択の幅がより広い10代の若者が、語られることのない「もう一つの日本」を知ることは日系社会にとっても大きな意味を持つと思う。
 21歳にして初めて当地に来たコラム子も、もしそんな機会があれば、また違った人生を歩んでいたのかも。(酒)