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近隣住民は夜も眠れず=地下鉄5号線の騒音深刻化

ニッケイ新聞 2012年10月23日付け

 サンパウロ市地下鉄5号線の延長工事に伴う騒音で住民からの苦情が殺到し、州検察局が調査に乗り出す。21日付エスタード紙が報じている。
 地下鉄5号線アウト・ダ・ボア・ヴィスタ駅予定地に近いコンデ・デ・イトゥ通りに住むフェリペ・デ・アンドラーデ・ダ・シウヴァさんは、24時間続く騒音に悩まされている。「防音効果の高い窓に変えたりしたけど、全然眠れない」と言う。市街地騒音防止プログラム(Psiu)の適用を求めて市役所に行ったり、検察局や地下鉄公社に訴えたりしたが解決できなかった。
 シウヴァさんは寝不足のせいで網膜下に水がたまるという症状を治療するために1週間仕事を休んでおり、「10年で積み上げてきたものを数カ月で失った気分だ」とぼやく。シウヴァさんは、11月にオーストリアに転居する予定だ。
 騒音問題に悩んでいるのはシウヴァさんだけではない。5号線11駅の内、15年に開業予定のアウト・ダ・ボア・ヴィスタ、アドルフォ・ピニェイロ、ボルバ・ガット、ブルックリン、モエマ、AACD—セルヴィドールの6駅の近隣住民から苦情が殺到中だ。
 苦情が余りに多いため州検察局も捜査に乗り出し、建設現場付近の騒音が、許容限度(7時から22時までが50デシベル、22時から翌朝午前7時までが45デシベル)を超えているか否かを調べる。45デシベルはエアコンを1台つけた時の音の相当する。
 地下鉄公社は5号線6駅の15年完成のため、昼夜を問わない工事の必然性を訴えている。サンパウロ市地下鉄は現在、4号線と5号線の延長、15号線と17号線の設置の四つの工事を行なっており、この後も四つの線の拡張や建設計画がある。

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