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大耳小耳

ニッケイ新聞 2012年10月25日付け

 桑原三郎さんの話では、戦前のコロニア有名力士にはみなタニマチがいて、「2、30人ぐらい」は自分の化粧回しを持っていた。「相撲甚句をやりながら、土俵をぐるぐる回る姿が、なんともカッコよくてね」と目を細める。「あの頃、楽しみって言ったら相撲しかなかったんだから」と周年行事やお祝いの日には奉納相撲が欠かせなかった。大会優勝者への景品はなんと米1俵(60キロ)とか、豚1匹が当たり前だった。「ヒョイと持てちゃう米5キロじゃないんだよ」と桑原さんは笑った。
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 非日系師範も珍しくない昨今のいけ花界。池坊ラ米橘支部の田中エミリア支部長は「イタリア系の会員が本国に帰る度に花展を開くので、私たちも4回イタリアに行った」と語る。その際現地のメディアは「『日本じゃなく、ブラジルからいけ花の先生が来た』とビックリしていた」とか。四季があるので花材が豊富、「素晴らしい展になった」と満足気な支部長。