ニッケイ新聞 2012年10月26日付け
アクレ州政府がハイチ人への食費や住居費補助を停止し、ブラジレイアに居る不法入国者が困窮していると25日付フォーリャ紙が報じた。
10年1月に大地震が起きたハイチは、同年10月のコレラ流行、2011年10月の国連派遣兵削減などで、復興もなかなか進まない。そんな中、増えてきたのがハイチ人の不法入国で、エクアドルやペルーを経て入国したハイチ人約5千人中半数は未だに不法滞在者だ。1月にビザ発行はハイチ国内のみと決まってからは、滞在合法化が更に難しくなった。
仕事に就けない人達には州政府が食事の提供や家賃の補助を行っていたが、10年12月以降の出費は210万レアルを超え、予算を使い果たした上、外食会社に6万レアルの借金をするに至った9月19日に食費や住居費の補助を停止した。