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リオ=ボンジーニョが100周年=ポン・デ・アスーカルの名物

ニッケイ新聞 2012年10月30日付け

 リオの観光名所ポン・デ・アスーカルにある名物のロープウェイ、「ボンジーニョ」が27日で開通100周年を迎えた。27日付フォーリャ紙が報じている。
 アウグスト・ラモス技師が3年かけて建設したロープウェイは世界で3番目に古く、当時市内を走っていた電車に形が似ていたため、「ボンジーニョ」という愛称がついた。1912年10月27日の開業時は、市南部のヴェルメーリョ海岸からウルカの丘までの528メートルのみだった。
 翌13年1月にはウルカの丘からポン・デ・アスーカルまで750メートルの路線が追加され、現在のような形となった。当時のボンジーニョは木製で22人乗り。旅客時間は6分だった。
 1972年10月には複線化が行われ、ロープとボンジーニョも取り替えられた。リニューアル後のボンジーニョは縦6メートル、横3メートルのジェラルミン製となり、1回につき75人(後に65人に制限)までの客を運ぶことが可能となった。
 1979年には映画「007ムーンレイカー」の中で主人公のジェイムス・ボンドが名悪役、巨漢ジョーズとの立ち回りを演じたことで世界的に知名度が広がった。同映画の撮影は、米国の綱渡り師スティーヴン・マクピーク氏がウルカの丘からポン・デ・アスーカルまでの綱渡りを成功させて話題を呼んだ直後に行われた。
 この100年間でボンジーニョが乗せた客は4千万人とされ、その中には米国のケネディ大統領やローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の名前もある。現在のボンジーニョの利用料金は53レアル。
 エドゥアルド・パエス市長は、一度はたち消えたウルカの丘からレメ地区にあるバビロニアを結ぶ新路線の建設実現と、文化遺産指定を連邦政府と交渉する意向だ。

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