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全国市長選=PTとPSBが大躍進=早々と14年見据える=PSDBではアエシオ台頭=PTはサンパウロ州知事の座狙う

ニッケイ新聞 2012年10月31日付け

 28日の全国市長選決戦投票の結果、労働者党(PT)とブラジル社会党(PSB)の躍進が明らかとなった。その一方、都市によっては反PTの動きも加速し、14年の知事選、大統領選に向けた動きもではじめている。29日付伯字紙が報じている。

 今回の選挙で市長数最多となったのは民主運動党(PMDB)だが、その数は08年選挙より175人減の1026人で州都の長はわずか2人。影響力低下を伺わせる。2位の民主社会党(PSDB)も89人減の702人となった。
 一方で市長数を大幅に増やしたのが3位のPTと6位のPSBだ。PTは前回から77人増の635人となり、懸念されていたメンサロン事件による影響もジウマ政権の高支持率が払拭した形となった。PSBの市長は441人となり、その増員数は今回の選挙で最多の131人だった。
 PTとPSBの影響力の増加は基準を変えるとさらに明らかだ。全国の有権者得票数では、PTが1位でPSBが4位に浮上。「人口20万人以上」の85都市の市長はPTが16人で1位、PSBが11人で3位、州都26市ではPSBが5人で1位、PTは4人でPSDBと並ぶ2位だ。
 民主党(DEM)から離党したカサビ現サンパウロ市市長が党首の社会民主党(PSD)が全国の市長数4位となり、DEMは9位に陥落した。
 各政党内の勢力図にも変化が出はじめている。ジョゼ・セーラ氏のサンパウロ市市長選落選でアウキミンサンパウロ州知事の影響力が落ちた一方、ミナス・ジェライス州のアエシオ・ネーヴェス上議が躍進を遂げた。アエシオ氏は膝元のベロ・オリゾンテとサンパウロ州カンピーナスの市長選でPSB候補を支援し、PT候補に連勝。PTに脅威を与えることに成功した同氏は、14年大統領選に向け、PSB党首で現与党支持のエドゥアルド・カンポス氏を翻意させ、共に大統領選を戦うための説得材料作りを行なった。
 アウキミンサンパウロ州知事は14年の知事再選を目指したのち、18年の大統領選出馬を視野に入れているとされるが、ハダジ氏でサンパウロ市市長選を制したPTは、14年知事選で一気に攻勢をかけ、ジウマ政権最年少41歳のアレッシャンドレ・パジーリャ現保健相をぶつけるとの噂も浮上している。
 PSBは、カンポス党首だけでなく、98年、02年の大統領選に出馬したシロと現セアラー州知事のシジのゴメス兄弟も、フォルタレーザの選挙で同党のロベルト・クラウジオ候補を支援してPT候補を倒すなど影響力の強さを見せつけた。
 パラナー州クリチーバ市長に当選したグスターヴォ・フルエット氏(民主労働党・PDT)は元PSDBで、メンサロン事件の議会調査委員をつとめたこともあり、PTへの対抗意識が強い。PTのグレイシー・ホフマン現官房長官出馬と見られている14年の同州知事選では、対立候補を支持してグレイシー氏の当選を阻止したい意向だ。

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