レアル銀行の小切手に注意＝サンタンデールが交換拒否

ニッケイ新聞　２０１２年１０月３１日付け

　サンタンデール銀行が、本日３１日以降はレアル銀行の名前の入った小切手の交換は行わないと案内する文書を出しているから注意を促して欲しいと読者からの依頼があった。
　サンタンデール銀行がレアル銀行を買い取ったのだから、レアル銀行消滅後もレアル銀行の小切手を交換するのは当たり前だと思いがちだが、サンタンデール銀行がレアル銀行の名前が入った小切手を拒否した話は、それ以前からも出ていた。
　ところが今回は、サンタンデール銀行がレアル銀行の小切手は受け付けないという通達を出したというのだから、他行を通じて交換できていた人も要注意だ。
　現在もレアル銀行名の小切手帳を持っている人の場合は、口座のある支店へ行ってどのように対処するべきかを確認し、新しい小切手を受け取るなどの処置が必要だ。
　レアル銀行の小切手を持っているまたは新たに受け取る人も、交換できない可能性があるため、別の小切手を切り直してほしいと頼む方がその後の問題を回避できる。
　日本人、日系人にとっては、コロニアゆかりの南米銀行を吸収したレアル銀行が、名実共に完全に消滅した事を象徴する出来事ともいえそうだ。