ニッケイ新聞 2012年11月1日付け
サンパウロ連邦大学がサンパウロ市とジアデマ市で行った調査によると、37%の酒にメタノールが混入しており、命の危険さえ招きかねない状況にあると10月30日付エスタード紙が報じた。
違法製造の酒に関する国際調査の一環として集められたのは、カシャッサやウイスキー、リキュール、ワイン、コニャックのサンプル計65本で、そのうち37%から、死を招く可能性もあるメタノールが検出された。法律で定められた許容量である1リットル当たり5ミリグラムを超える銅が検出されたサンプルも11本あり、内1本からは基準値の5倍の銅が検出された。
化学物質の検出は4段階に分けて行われ、法的な基準に合致したものは65本中8本のみ。大半は水の含有量が多い、酸度が高いなどの問題が指摘された。試料の65%はカシャッサで10%がリキュールだったが、違法製造とされた酒を購入した所へ行き、違法性を指摘したところ、販売者の81%は自分達が売っている酒外報製造である事を知っていたという。
サンプルの69%はサンパウロ市、残りはジアデマ市で採集され、大半のサンプルは市場で販売されているものを購入して入手したものだった。