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サンパウロ市のモノレールに遅れ=14年W杯には間に合わず

ニッケイ新聞 2012年11月8日付け

 2014年6月に完成するはずだったサンパウロ市のモノレール(地下鉄17号線)建設が遅れており、開通はサッカー・ワールドカップ(W杯)以降になる事が発表されたと7日付伯字紙が報じた。
 17号線(金色)の建設工事は、コンゴーニャス空港〜ブルックリン・パウリスタ間と、ジャルジン・アエロポルトからブルックリン・パウリスタを経てモルンビー競技場までの第1段階が14年前半に終わる予定だったが、環境許可の取得が遅れ、W杯が始まる6月12日までの開通は不可能となった。
 ジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事は6日の発表の席上、「地下鉄3線と都電(CPTM)1線をつなぐ17号線は地域の利便のために不可欠のもの」とし、W杯前に開通できない事への避難の矛先を避けたが、関係者の間では「6月11日までに開通させろ」「いや出来ない」といった押し問答もあったという。
 17号線の工事の第2段階は、ピニェイロス川をはさんだ対岸に延びる分(モルンビー〜サンパウロ—モルンビー間)で、第3段階はジャルジン・アエロポルトからジャバクアラ駅までの南側部分。どちらも2016年に開通の予定となっている。