ニッケイ新聞 2012年11月8日付け
岐阜で活動するNPO団体「Mixed Roots×ユース×ネット★こんぺいとう」。この一風変わった名前の由来はといえば、16世紀半ばにポルトガルが織田信長に献上したことから広まり、今では日本のお菓子として根付いている「金平糖」。金平糖のように自分のルーツを大切にしながら、自然体で日本社会に溶け込んでほしいという願いを込めたもの。地域に貢献できる人材でありたいという願いを込めて、信長とゆかりある岐阜に拠点をおいた縁から、そう名づけたのだとか。なかなか渋いネーミングだ。他県でもこの様なアイデアが実行されれば、在日ブラジル人がより住みやすい社会になるかも。
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元日本大使館顧問弁護士の今井眞治さんにはこんな一文もある。「ブラジリアには二つの象徴的な構造物がある。その一つはバス・ターミナルで、倒れたH型をしており、HはHOMEM(人間)の頭文字で、地上、地下、空間の三つの部分からなり、地下平面は中立、地表はエゴ、空間はスーパー・エゴを代表して、人間が不死身でない事を示している。もう一つは、そこから遥か前方にある国会の建物であり、そのH型は立っている人間を意味し、精神的な人間を現し、不死身な人間を示している」。まるで都市設計自体が芸術か!? ちなみに『ブラジリア日系入植五十周年』はサンパウロ市文協で販売中。