ニッケイ新聞 2012年11月9日付け
中米グアテマラ沖で7日午前10時35分(ブラジリア時間の7日午後1時35分)、マグニチュード7・4の地震が発生し、8日朝までに死者48人、行方不明者150人以上と8日付ブラジルメディアが報じている。
震源は首都グアテマラから163キロ、深さ41キロの地点で、隣国のメキシコやエルサルバドルなどでも強い揺れが観測された。7日付G1サイトによると、最初の揺れから2分後にもマグニチュード6・35の地震が起きている。家屋倒壊や土砂崩れは半径100キロ以上の範囲で起きており、生存者が救出された例もあるが、少なくとも48人の死亡が確認されている。太平洋沿岸では、地震の影響で小規模の津波も発生した。
8日付G1サイトは、グアテマラのサンマルコス市在住のブラジル人、ジュリアノ・ランジェル・デ・アンドラーデさん(30)の、揺れが非常に強く、家族で暮らす自宅の壁もひび割れて、壁土が落ちたりした事を報告する談話を掲載している。
同市は地震の影響が大きかった町のひとつで、少なくとも40軒の家屋が全半壊し、水道や電気といったライフラインも被害を受けた。近隣の高速道路は大量の土砂で埋まっているという。