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ガス配送者達のスト続く=在庫ゼロの店もちらほら

ニッケイ新聞 2012年11月14日付け

 サンパウロ州内のガス配送業者のストが続いており、ブチジョン入りの液化ガス(GLP)の在庫がなくなった店も出始めていると12、13日付伯字紙が報じている。
 州内の消費者の10%は液化ガスを使っており、レストランやバールなどの飲食店や個人消費者にとっては、配送業者のストは死活問題だ。
 全国液化ガス配送業従業員組合は、7・39%の給与調整や350レアルの基礎食料品セット、3200レアルの葬儀費用扶助などを要求している。だが、会社側の回答は、6%の給与調整に320レアルの基礎食料品セットなど、両者の隔たりが埋まらないまま、1週間以上が経過した。
 この間にサンパウロ市や大サンパウロ市圏、サントス海岸部などで行われた会社側と組合側の交渉は皆決裂している。13日のカンピーナスでの交渉も決裂すると見られており、裁判所の調停以外に解決方法が無いというのが現状だ。
 サントスのレストランでは供給元に直接出向いてやっとガスを確保、リベイロン・プレットでは注文した半分の数のブチジョンしか受け取れない配送業者も出るなど、状況はますます深刻になっているという。