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Fuvest1次が終了=今年も理数系寄りの傾向

ニッケイ新聞 2012年11月27日付け

 サンパウロ総合大学入学試験(Fuvest)が25日に行われ、2002年以来最大の欠席者を記録した。また、テストそのものは数学の難しさが目立った。25日付伯字紙が報じている。
 Fuvestはサンパウロ総合大学(USP)やサンタ・カーザ医科大学などの入学試験で、今年は16万人弱が申し込んだ。25日は、一般教養の試験を1日で行うようになった2002年以来最大となる、応募者全体の10・7%に相当する約1万7千人が欠席。主催者側は原因を調べているが、サンパウロ市周辺の大学が増えているのも一因という。23歳の女子受験生は、交通渋滞のためサンパウロ市南部パライゾの受験会場に試験開始の13時までにたどり着けなかったと語っている。
 Fuvestは1次と2次に分けて行なわれ、25日の1次は、ポルトガル語はじめ、数学、物理、化学、地理、歴史、英語の計90問が出題された。受験生は数学が難しかったと言うが、予備校教師らは物理や地理も難易度が高いという。
 全体の難易度は中〜高レベルで、物理、化学、生物など理数系の科目を得意とする生徒に有利なものになっていたという。これは昨年までの傾向と同じだが、今年は、サンパウロ州立大学(Unesp)が哲学や社会学の出題数が増やしたため、Fuvestも傾向を変えてくることが予想されたが、出題傾向は変わらなかった。
 1次試験の結果は12月17日に発表されるが、2010年のFuvestからは、1次試験の点数が2次試験の合格者判定にも加味されることになった。
 1次試験の合格者は定員の2〜3倍に絞られ、1月6〜8日に行われる2次試験に進むが、こちらは専攻分野に応じたより専門的な試験や小論文テストとなる。合格者が判明するのは2月2日。

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