ニッケイ新聞 2012年11月29日付け
秦野生同窓会に参加した中里欣吾さん(8期生)は、「タダだったから軽い気持ちで来た」と渡伯理由を語る。しかし約50年間を経た今、それが中里さんの命を救ったことになる。故郷宮城に残った多くの親戚は東日本大震災で亡くなり、流された妹の家の跡には一輪の花が挿してあったという。現在72歳、ブラジルでの人生を振り返り「妻と知り合って最高の人生を送った」と妻葉子さんを傍に最高の笑顔。
◎
先週末、生長の家であった「大聖師ご生誕記念式典」は、驚くほど分刻みの正確さで進行した。プログラムも「9時25分来賓紹介」「9時半聖歌斉唱」「9時36分開会宣言」と数分単位、最後のコーラスは終了時間調整のため曲を短縮する徹底ぶり。日系人の職員や非日系の信者が多いイベントとしては稀かもしれない。進行のルーズさを「ブラジル人だから」と言い訳する二世、三世にも見習ってほしいもの。