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平均寿命74歳超す=所得格差は徐々に縮小=正規雇用者56%に増加

ニッケイ新聞 2012年11月30日付け

 地理統計院(IBGE)が28、29日、2011年の平均寿命や所得格差縮小などに関する報告書を発表と28、29日付伯字紙やサイトが報じた。
 ブラジルでの高齢化を窺わせるのは、29日に発表された平均寿命が74歳29日という報告と、28日発表の、60歳以上の数が2001年の1550万人から2350万人に増え、人口比24・5%となったという報告だ。1980年は62・5歳だった平均寿命は、1991年66・9歳、2000年70・4歳、2010年73・8歳と伸び続け、11年は74・1歳に達した。
 一方、1歳未満の乳児死亡率は出生児1千人に対し16・1人で、80年の69・1人と比べ76・7%、00年の29・7人からも47・6%低下。5歳未満の乳幼児死亡率も18・7人で、00年比49%低下した。これは下水道普及の影響が大きく、下水施設が普及している地域は乳児死亡率が14・6人、乳幼児死亡率も16・8人だが、下水施設が普及してない所は21人と24・8人だった。
 所得については、家族一人当たりの所得で上位20%の人が全体の富の57・7%を占めるのに対し、下から20%の人が占める割合は3・5%で、依然格差が大きい。それでも01年の63・7%と2・6%と比べれば格差は縮小中で、社会格差を表すGini指数も、スイスの0・244やドイツの0・290には程遠いものの、81年の0・583が0・508となり、過去30年の最小格差となった。
 低所得者への富の分配率が3・5%に上がったのはボウサ・ファミリア(生活扶助)などに負うところが大きく、1人当たりの収入が最低賃金の4分の1未満の人では、労賃以外の収入の割合が01年の5・3%から31・5%に急増。最賃の4分の1〜半分の人の場合も、労賃以外の収入が3・1%から11・5%に増えている。
 所得格差縮小には正規雇用の増加も影響しており、16歳以上の正規雇用者が労働人口に占める割合は、01年の45・3%から56%に拡大。正規雇用率が最も高いのは男性52・1%、女性42・9%が正規雇用の南東伯で、大サンパウロ市圏では男性労働者の57・8%と女性労働者の51・7%が正規雇用だ。
 性別の正規雇用率は、男42・5%、女35・1%で、男女格差がまだ大きい。それでも、01年の33・7%と25・8%に比べれば改善が進んでいる。
 非正規雇用は減りつつあるが、それでも11年の非正規雇用者は4220万人。非正規雇用の大半は高齢者と青年で、60歳以上の労働者は71・7%、16〜24歳でも46・5%が非正規雇用だという。

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