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プールで死ぬ子は月6人=川や海も入れれば1日3人

ニッケイ新聞 2012年11月30日付け

 サンパウロ市モエマにある学校のプールで水死した3歳のベルナルド・ジアコミニ・ゴンサウヴェス君が埋葬された27日、学校などのプールで水死する14歳以下の子供は毎月6人強と28日付フォーリャ紙が報じた。
 保健省によると、2010年にプールで水死した子供は全国で76人。2009年の87人より少ないが、内訳は1歳未満3、1〜4歳47、5〜9歳20、10〜14歳6となっており、ベルナルド君は典型的な犠牲者だったといえる。
 川や海も含む水死全般で見ると1184人の子供が死亡しており、毎日3人の命が奪われた計算になる。スポーツ医学の専門家によると、子供の筋肉は未発達で肺に水が入りやすいため、浮き輪を使っていても特別な注意が必要だという。
 12月になって学校が休みになれば水遊びに興じる子供も増える。子供を巡る事故は家の中で起きる例が一番多いが、海や川、プールでは、親や周囲の人々がいつも以上に注意する必要がある。