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もず唱平、高橋樺子さん来伯=被災地支援を歌に込め=著作権の重要性も訴え

ニッケイ新聞 2012年11月30日付け

 日本の作詞家・もず唱平さんと歌手の高橋樺子さんが、2日に行われるブラジル日本アマチュア歌謡連盟(NAK)による「第18回ブラジル紅白歌合戦」に出場するため来伯している。
 今回披露する高橋さんのデビュー曲「がんばれ援歌」は、東日本大震災1カ月後から被災地で歌ってきた。もずさんが呼びかけ4人の音楽家が合作したもので、曲の著作権料およびCDの売上金は被災地支援に使われる。
 大阪国際平和センターで、歌を通し戦争と平和を考える活動に参加していたため、歌唱者に選ばれた。現在も「平和」をテーマに活動している。
 もずさんは来伯3回目。日本音楽著作権協会の監事を務めるなど知的財産権の推進に力を入れており、ブラジル著作権協会を訪問し、当地の状況を見聞する予定。
 ビートルズの「イエスタデイ」1曲の資産価値が3千億円にもなる例を挙げ「著作権をしっかり理解し育てれば、大きな国益になる。アメリカが今でも世界のリーダーなのは、知的財産権を握っているから」と力説。
 一方「ブラジルは大衆音楽が豊かだけど、知的財産権を守らない。大きな資産を持ちながら気がついていない」と話し、交流のあったNAK名誉会長の北川朗久さんになんらかの行動を呼びかけている。
 二人は、28日に憩の園、29日はサントス厚生ホームを慰問した。30日はホテル・ブルーツリーパウリスタ、1日はカンポスあじさい祭りでショーを行う。