ニッケイ新聞 2012年12月1日付け
サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)の「第35回地区組織委員総会」が24日、援協本部5階の神内ホールで開かれ、サンパウロ市内や郊外、サンパウロ州各地やパラグァイのカピトン・バードなどから63人が出席した。
訪日中の菊地会長に代わって毛利連第一副会長があいさつし、議長には与儀昭雄・地区組織委員長が選出された。
2012年度活動報告によれば、10月現在での会員数は計1万3459。3〜9月は連続して100人以上の退会があったが、入会数もほぼ同数で、昨年11月以降現在まで1万3千人台の会員数を維持している。
与儀委員長は今年度の活動計画として、(1)3月に地区委員研修会の実施、(2)援協の事業説明会の積極的な開催、(3)会員募集(目標1500人)を説明した。
本紙の取材に対し、(1)については具体的にはサンミゲル・アルカンジョ病院(12月16日に落成、40床で年始から受付開始予定)を含め傘下の老人ホーム視察などを予定しており、(3)については「会員数を1万5千人にまで増やしたい。毎月150人ずつ増加を目指す」と目標を語った。
会員の大半は移住者やその子弟だが、昨今は非日系や韓国人、中国人などの入会も目立つという。目標達成のためには日本祭りなどのイベント等で、援協の事業内容を一般社会に説明する機会を増やすことが必要だと強調した。
地区委員にもその役割の一端を担ってもらいたい考えを示し、そのための説明用資料も作成中だという。レジストロから出席した清水ルーベンス、カワジリ・イリネウ両委員は「(レジストロでは)会員は一定数保てているが、やめたいという人に事業内容を説明できるような資料がいる。しかも実際に我々は傘下施設を知らない。視察する必要があると思う」と話していた。
またその他、新年度から85レから90レへの会費引き上げが提案された。インフレ率7・6%の調整によるもので、満場一致で承認された。
優秀委員の発表と記念品贈呈では、新会員勧誘者数はサントアンドレーの榎本芳子委員、池辺エレーナ委員の14人がトップ。続いてペーニャの玉城宗助委員(11人)、グアルーリョスの前田徳英委員(9人)が表彰された。会費集金は団体でモジ文協の123人、個人では前田徳英委員の125人がトップだった。
また昨年10月から深沢秀也さん(カンピーナス)、11月から中野ムツ子さん(リベイロン・ピーレス)の2人が新たに地区委員に就任したほか、北見時夫さん(ブラガンサ・パウリスタ)が退任した。また、昨年11月〜今年9月にかけて7人が逝去した。
最後に毛利連副会長からサンミゲル・アルカンジョ病院建設状況、グアルーリョスに新設予定の病院建設計画について説明され、終了後は軽食を囲み懇談会が開かれた。