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ニッケイ新聞 2012年12月4日付け

 アチバイア文協が運営する日本語学校では、現在「寺子屋で日本語」を実施中。創設当初(2000年)は百人以上だった生徒数が、45人まで落ち込んだことから企画された。3カ月の短期コースを通常の3分の1の値段で提供した所、「来年もやりたい」と好評を得、生徒数は65人にまで回復。中には正規のコースに入会した子もいるとか。
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 同文協が運営する野球、ソフトボール部からは、広島東洋カープで活躍した玉木エンリッケ重雄さんや、北京五輪で金メダルを取ったソフトボール選手の染谷美佳さんなどの名選手が誕生した。現在もアンドレ・フィエンゾ、ムリロ・ゴウベイアさんらが、米国に渡りメジャーの卵として活動中。公式野球場の新設に益々期待がかかりそう。
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 デカセギ集住地の岐阜県美濃加茂市で10月、ソニーグループの「ソニーイーエムシーエス」の工場の年内閉鎖が発表されたと日本の各紙が報じ、工場で働く約2700人の雇用の場が失われることとなり、地元では衝撃が走っている。約1600人の非正規社員のうち半数が外国人で、10月21日朝日新聞デジタル版によれば、市内に住む約2600人の日系ブラジル人最大の就職先。市内に住むブラジル人は危機的状況にさらされているようだ。11月28日付毎日新聞によれば、27日にあった雇用問題等協議会に出席したNPO法人「ブラジル友の会」の関係者は、同市に住み続けたいブラジル人の現状や彼らに対する対応を求めたという。