ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
アダウトさんアラスカへ=1カ月の空港暮らしに幕
ニッケイ新聞 2012年12月6日付け
リオ市トン・ジョビン空港に1カ月以上寝泊りしていたアダウト・ルイス・デ・ソウザさん(81)が、米国に戻ったと5日付G1サイトなどが報じた。
ペルナンブーコ州出身のアダウトさんは何十年も米国に住んでいたが、ブラジルにいる身内を探すため10月に帰国した。
故郷では親戚を見つける事が出来なかったアダウトさんは失意のまま米国に戻ろうとリオまで来たが、現金やパスポートを盗まれて動きが取れなくなり、1カ月以上、空港で寝泊りしていた。その様子はテレビでも報道され、甥が来て、自分の家に来るよう誘ったが、アダウトさんは米国に帰る事を希望。当局の計らいでパスポートが再発行された後、匿名で米国までのチケットを買ってくれた人がおり、5日夜、機上の人となった。
アダウトさんは、アラスカにある自宅の鍵を預かっている人と会えるかさえ判らず、ヒューストンからアラスカまではカローナ(ヒッチハイク)で行く。「この先何が起きるか何も判らない」と言いつつ、「アラスカに着いたら数日でなくした書類も作れるはず。ブラジルでは皆親切にしてくれた」と述懐した。アダウトさんの母の家にあるアダウトさんの写真は既に死んだ兄弟達のものと共に飾られていたため、甥達は60年前に死んだと思っていたという。