ニッケイ新聞 2012年12月8日付け
今週水曜から行われている在外選挙。初日に投票に訪れた人と、事前取材で日本政治への関心を示さなかった人の両方から「海外に長くいるとね…」との言葉を聞いた。
前者の言は「日本にいたらきっと気付かないものが見えて」と続く。一方の後者は「凄く遠い世界に感じられ、関心が持てない」という。当日までに約20人に話を聞こうと声をかけたが、後者寄りが多かった印象だ。
海外に居住する日本人に与えられる日本からの情報は限定的なもの。人柄や話し方といった部分も重要な要素となる選挙において、「わからない」と匙を投げたくなる気持ちはよくわかる。
それでも、有権者にはぜひ投票に足を運んで欲しい。前者の言葉にもある通り、日本の日本人にはない目線がきっとコロニアにはある。少ない情報の中で必死に考えた一票は、きっと母国の益となるはず。(酒)