ニッケイ新聞 2012年12月11日付け
ブラジル大使館(三輪昭大使)が29日、同大使館で『天皇誕生日祝賀会』を開催し、約430人が出席した。斉藤準一空軍総司令官、水産省の佐羽内ルイス戦略・制度関係部長、柴田アゴスチーニョ空軍少将らも駆けつけた。
目玉となったのは、サンパウロ州ミラカツ市のピラルク養殖家・江尻龍之介さんが寄付したピラルクの試食。同祝賀会を企画した森田健太郎農務担当官が依頼した。
ピラルク養殖の草分けである鴻池龍朗さんが、1匹15キロの巨大魚を慣れた手つきでさばいて参加者に振舞うと、会場は大いに盛り上がり「さっぱりしていて最高」と賞賛の声が上がった。
三輪大使も「アマゾンの熱帯魚をサンパウロで養殖する日本人の技術はすばらしい」と誇らしげに語った。
水産業における日伯の連携を目指す佐羽内さんは両国の交流を期待、サンスイ社の平崎靖之社長補佐は「ジウマ大統領が水産業の振興に積極的な今、我々も未来を見てチャンスを繋ぎたい」と意気込みを新たにしていた。