ニッケイ新聞 2012年12月11日付け
2年1カ月の任期を終えた山口登在クリチーバ総領事の日本への帰国が決定したことを受け、先月13日夜、クリチーバ文協、パラナ日伯商工会議所、パラナ日伯元留学生協会、ブラジル・デカセギ協会共催による送別会が文協会館で開かれた。日系団体の代表者ら約75人が出席した。
山口総領事は挨拶の中で、「パラナ、サンタカタリーナ州で歓迎してくれた日系社会に感謝。ブラジルは世界で最も親日的な国であると実感した」と強調し、「ブラジルは第二の故郷。いつか必ず戻って来ます」と約束した。
文協の石井ジョルジ会長は「総領事館と協力し、様々な文化イベントを実現してこられた。日系社会は、山口総領事との思い出を忘れません」と、メッセージを送った。会議所の大城義明会頭は、「日系企業やビジネスに関しても深い理解を示し、支援してくれた」と謝意を示した。
各日系団体合同により、日系画家イコマ・フェルナンド氏のパラナ州の風景画が山口総領事にプレゼントされた。
8日には総領事公邸で離任レセプションも開催され、約100人が出席。挨拶を行った西森ルイス下議は「総領事はパラナ州各地の発展に協力された他、日系社会における若いリーダーの不足を懸念し、その育成に尽力された」と称えた。
山口総領事は2年1カ月の任期の中でパラナ、サンタカタリーナ両州の約30都市を訪問。各市町村を訪れては文化、経済など、他方面において日伯交流の強化に力を注いだ。21日、帰国の途に着いた。(長村裕佳子クリチーバ通信員)