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クラブW杯=コリンチャンスが決勝進出=後半苦戦も1点守りきる

ニッケイ新聞 2012年12月13日付け

 日本で開催中のサッカーのクラブ・ワールドカップ準決勝が現地時間の12日夜行なわれ、南米代表のコリンチャンスがアフリカ代表のアル・アハリ(エジプト)を1—0で下し、決勝進出を決めた。12日付伯字紙サイトが報じている。
 コリンチャンスは、9日に開催地日本代表のサンフレッチェ広島を下したアル・アハリと愛知県の豊田スタジアムで対戦した。
 前半はボール占有率60%のコリンチャンスが優勢に試合を進めた。互いに守りが堅く、なかなか得点にこぎつけられなかったが、前半30分、中盤にいたドゥグラスがゴール前に送った長いクロスにパウロ・ゲレーロがうまくあわせ、ゴール右隅にヘディングシュートを決めて1点を先制。右ひざの関節炎で一時は大会出場も危ぶまれたストライカーが大一番で本領を発揮した。
 ここで突き放したかったコリンチャンスだが、後半は逆にアル・アハリのペースだった。アル・アハリは広島戦で決勝点をあげたアブトレイカを軸に攻め上がり、22分にはディフェンダー陣が裏を抜かれ、すわ、得点のピンチも迎えた。後半のコリンチャンスは防戦一方になったが、なんとか1点を守りきり、決勝進出を決めた。
 ボール占有率はコリンチャンスが上回ったが、シュート数はコリンチャンス5本に対し、アル・アハリ8本。ボールを奪われたのも49回で、相手の33回を上回った。チテ監督は試合終了後、「後半は勝利へのプレッシャーで動きが堅くなった。これが世界や歴史ある大会の重圧」と、厳しい試合分析を行なった。
 コリンチャンスはブラジリア時間の16日朝8時半から横浜の日産スタジアムで、欧州代表のチェルシー(イングランド)か北・中米代表のモンテレイ(メキシコ)の勝者と対戦する。