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手工芸は趣味か仕事か=年500億レが動く市場
ニッケイ新聞 2012年12月13日付け
大学時代は化学を専攻し、卒業後は企業のプロ戦士だった絵画好きの男性が19年前に転身し、手工芸家として活躍中—。手工芸品市〃メガ・アルテザナル〃の10年と11年の受賞者、ルイス・モウレイラさんは、全国850万人の手工芸家の1人だ。
9日付エスタード紙によれば、全国の手工芸家が動かす金は500億レアルを超える。小さな工房が多く、生活は決して楽ではないが、好きな事をやって生活できれば幸せという人が多いのもこの世界だ。
その1人、マルセラ・ムニョスさんの場合、低収入の青年や若者に手工芸の技術を教え、出来た作品を売って収入を得る〃ソリダリエダーデ・コン・アルテ(芸術による連帯)〃というプロジェクトを立ち上げ、自分の夢の実現と社会的貢献を両立させている。
ガット・プレット(黒猫)という銘柄のインクや染料の製造販売を手がけるエルリペデス・アルメイダさんによると、手工芸熱の高まりはブラジル内だけの事ではなく、ラ米では5番目に伸びている分野だという。アルメイダさんの会社は年15%成長しており、中南米やスペイン、ポルトガルにも進出。フランスや英国とも商談を行っている。
技術や戦略、持続性、競争力、価格、協調性などが問われる手工芸業界支援のため、連邦政府は月0・64%という低利の融資を用意している。