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手術後のチャベス大統領=就任を危ぶむ声出始める

ニッケイ新聞 2012年12月14日付け

 ベネズエラのエルネスト・ヴィジェガス情報相が、11日にキューバで癌の手術を受けたチャベス大統領について、術後の状態はデリケートと発表。国民の間に1月10日の就任を危ぶむ声が出始めていると13日付伯字紙が報じた。
 同国では今週末、今後国政にも影響する地方選挙が行われるが、投票日直前の12日、「チャベス大統領が11日に受けた手術は複雑でデリケートなもので、術後の状態も非常に複雑だ」と発表されたという。
 同大統領はキューバに渡る前、再手術を受ける事を国民に知らせ、何かあった時は後継者としてニコラス・マドゥーロ副大統領を選ぶよう要請したが、その言葉が現実となる可能性が出てきた。
 手術直後は、手術は成功し、回復には数日と伝えられていただけに、同国の将来に不透明感が広がり始めた。同大統領は対米批判の急先鋒で、中南米の左派台頭の立役者でもある。