ニッケイ新聞 2012年12月14日付け
接戦を制し、見事市長に当選した山田勇次さん。「悪くない政治家もいることを知ってもらえるような活動を」と語り、やる気を見せているものの、その姿に不安の声を上げる人も…。前ブラジル盛和塾代表世話人の谷広海さんは「1年目はじっと耐えて、あまり派手な動きは見せない方が良い。泥棒ばかりの世界の中で、泥棒にならないでいることは非常に難しい。命を狙われることもあるかも…」と心配げにしていた。政界は恐ろしい世界だと改めて実感。
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聖南西連盟の定例会では、県連主催の日本祭りで戦後移住60周年記念祭が行われることを受け、戦後移住者の多い聖南西地域でも同様の事業を行うかどうか、意見交換があった。「戦後移住者がブラジルに来ていなかったら、日系社会はどうなっていただろうと想像する。小規模でもいいから、何かやってもいいのではないかと思う」という山村敏明会長に対し、会場からは「聖南西だけでもやる価値がある」「県連の式典に積極的に参加するということでもいい」という前向きな意見が。
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今月6日から始まったクラブW杯も12日に準決勝を迎え、満を持してコリンチャンスが登場。手堅い試合でアフリカ王者を下し、16日にある決勝戦に駒を進めた。テレビ観戦した耳子だが、映し出されるトルセドールの数には改めて驚かされた。この試合の入場者数は約3万人だったそうだが、映し出された顔はブラジル人ばかり。とても日本で行われている試合には見えないほどだった。これだけの応援団に支えられる選手は頼もしかろう。万が一決勝戦で負けた場合には、大暴動集団にもなりかねないのが恐ろしいが…。