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長寿で生活の質低下?=健康上の問題避けられず
ニッケイ新聞 2012年12月18日付け
世界187カ国の人の健康状態を調べた結果、寿命の伸びが健康な状態での生活継続を意味しない事が判明と14日付フォーリャ紙が報じた。
1990年から2010年の世界全体の平均寿命は、男性が54・4歳から58・3歳で4・7年、女性も57・8歳から61・8歳で5・1年伸びたが、寿命が1年伸びても健康な状態は0・8年分増えるのみで、健康な状態の年数の伸びは寿命の伸びより少ない。言葉を変えれば、病気の治療をしながらとか寝たきり状態の時間が増え、生活の質はむしろ低下するという。
2010年の場合、高血圧が原因で死亡した人は940万人に上り、喫煙や飲酒が原因で死亡した人の数がそれに続く。
ブラジルを例にすると、90年と10年の男性の平均寿命は65・4歳と70・5歳だが、健康な状態でいる年数は56・1年と60・2年。女性の場合の平均寿命は73・1歳と77・7歳だが、健康な状態でいる年数は61・3年と64・9年との統計が出ている。