ホーム | 日系社会ニュース | クラブW杯決勝=バーで応援、勝利の美酒=クォンタムがネット配信

クラブW杯決勝=バーで応援、勝利の美酒=クォンタムがネット配信

ニッケイ新聞 2012年12月18日付け

 横浜で16日に行われたチェルシーFC(英国ロンドン)とのクラブW杯決勝戦の観戦会がサンパウロ市のビリヤード・バーであり、約百人がスクリーンを前に興奮に包まれた。
 試合開始30分前には席が埋まった。生まれついてのコリンチャーノというアンドレさん(25)は「ロマリーニョ選手の活躍で2対0。間違いない」と自信たっぷり。日本で5年半のプレー経験を持つエメルソン選手についても「経験豊富な素晴らしい選手」と期待を寄せた。
 選手入場の際は、応援歌の大合唱で大いに盛り上がったが、開始早々にピンチを迎えると歓声は野太い悲鳴に変わった。
 後半24分、ゲレロのゴールが決まると、爆発したような大歓声。椅子に上って雄叫びをあげる人がでるなど、興奮の渦が場内を包む中、店側から祝福の生ビールが観客全員に振舞われた。
 そこから始まった応援歌と「カンペオン」の復唱は、試合が終了しカッシオが最優秀選手のトロフィーを掲げるまで続き、試合中継が終わった後も興奮が冷めることはなかった。
 当日の模様は、東京、ロンドンのスポーツバーの様子とともに、日本の映像関連会社の企画によりインターネット上に生配信された。
 実際に配信を行なったコンサルタント会社「クォンタム」の輿石信男代表は「クラブW杯のような国際大会で過去、ネット配信事業が行われた例はない。新たな試みを成功させられたことには満足。欲しかった映像も撮れたし、言うことなしです」と笑顔を見せていた。