ニッケイ新聞 2012年12月18日付け
ある教会のペンションに住んで半年以上になるが、住人の半数がブラジル人、あとはボリビア、ペルー、日本人という環境だ。
その中で、若いブラジル人グループのマナーの悪さに日本人住人は迷惑していたが、我慢の限界を超え、それぞれが改善を求める点を箇条書きにして出した。彼女たちは一部の点は反省したようだが、それに反発する旨を記載した文面を台所の壁に貼り付け、事実上の冷戦状態となった。
結果的には、そのグループの何人かが出て行くことで問題は自然消滅した。彼女たちが主張していたのは、「言いたいことがあるなら直接言ってほしい」ということだった。
言葉や習慣の違いという壁がある中で、言いたいことをうまく伝えるのは容易ではないと思い避けていたが、ここは日本ではない。それを再び肝に銘じようと思った。(詩)