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コリンチャンスが凱旋帰国=疲労でパレード縮小も

ニッケイ新聞 2012年12月19日付け

 クラブ・ワールドカップを制して世界一となったコリンチャンスを祝うためのパレードが、18日にサンパウロ市で行なわれた。18日付伯字紙サイトが報じている。
 コリンチャンスは18日午前7時頃にサンパウロ州のグアルーリョス空港に到着した。選手に疲労がたまっているということで優勝パレードの行程は縮小され、市西部の市庁舎や、東部のコリンチャンスの練習場などがカットされ、噂されていた北部アニェンビでのイベントも行なわれなかった。
 それでもパレードは盛況に行なわれた。コリンチャンスのチームカラーにちなんだ黒塗り山車は選手たちを乗せてチラデンテス大通りを出発し、サントス・デュモン大通りを経て、カンポス・デ・バガテレ広場まで進んだ。沿道にはコリンチアーノたちがギッシリと詰め掛け、選手たちはファンの声援に笑顔で答えていた。山車では、人気パゴッヂ歌手のチアギーニョが歌を披露していた。
 選手たちは口々にファンへの感謝を口にした。「大会がはじまる前から、日本での試合に人生をかけるくらいの気持ちでいかないと、と思っていた。コリンチアーノたちには世界一のタイトルがふさわしいからね」とダニーロが言えば、エメルソンは「〃私財を売ってまで日本にやって来た〃というコリンチアーノに日本でたくさん会った。そういう人たちのために僕らができることは優勝することしかなかった。今はそんな人たちと優勝の喜びを分かち合いたい」と答えた。
 パレードにはジルベルト・カサビ市長も訪れ、コリンチャンスの面々と記念撮影に応じた。空港で選手たちを迎えたジェラルド・アウキミンサンパウロ州知事はこの日、州庁で、コリンチャンスの選手と運営スタッフに対し、世界一に輝いたことに敬意を表する記念メダルの授与を決め、調印した。